不妊漢方の福井薬局|名古屋市南区

葉酸サプリメントは本当に安全か？

以前は医師から薦められることなどなかった「葉酸」ですが
ここ数年で産婦人科、不妊クリニックで「葉酸」を薦められることが常識と
なってきました。

ただ、葉酸のサプリメントは本当に安全なのか？

疑問に思いませんか？？

今回は葉酸についての最新のいろいろな情報を
まとめてみました。

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「葉酸サプリメントについて考えてみよう」

 

・葉酸っていったい何？？

ほうれん草の葉から発見された栄養素なので「葉酸」

葉酸はビタミンB群の一種です。

体内でアミノ酸や核酸（DNAなど）の合成に必要な補酵素として働きます。
また、葉酸は貧血とも関係するビタミンです。

 

 

・葉酸は妊娠中になぜ必要なのか？

厚生労働省は赤ちゃんの障害を防ぐ目的で、妊娠前から葉酸を補充することをすすめている。

妊娠中に葉酸が不足すると、赤ちゃんが神経管閉鎖障害をおこす可能性があります。神経管閉鎖障害とは先天的に脳や脊柱がうまくくっついていない状態で、重度の場合は死にいたる可能性があります。
通常妊娠に気がつかない第1週が最も葉酸を必要とするため、赤ちゃんの障害を防ぐ目的で、妊娠をのぞむ女性には、妊娠前からのサプリメントを使用がすすめられています。

 

 

・葉酸は不妊治療中に必要なのか？

「葉酸の摂取量が多いほど体外受精の受精率が高くなる」という報告がある。

2012年のアメリカ生殖医学会（ASRM）第68回年次総会で発表された論文です。
ハーバード公衆衛生大学院とマサチューセッツ総合病院の研究チームは、体外受精と顕微授精を受けている145名の女性の205治療周期を研究。葉酸摂取量が増えるに従って受精率が高くなることが確認されているそうです。

不妊クリニックでは妊娠を促すため

また
妊娠した時の赤ちゃんのリスクを回避するために葉酸がすすめられています。

 

 

・葉酸を摂り過ぎるとどうなるの？？

葉酸摂取の厚生労働省による上限は1日に1,000ug。

過剰摂取により、赤斑・発熱・じんましん・かゆみ・呼吸障害などの葉酸過敏症を起こすことがある。

 

 

・妊娠中の葉酸サプリメントの安全性は高いのか？？

人工葉酸を妊娠後期に過剰摂取すると、子どものアレルギー発症リスクを高くするとの報告がある。

オーストラリアのアデレード大学の報告です。人工葉酸を妊娠後期に過剰摂取すると、子どものアレルギー発症リスクを高くするとの報告があり、特に妊娠後は1,000mg以上の葉酸を補充することは避けた方が良いとされているそうです。

葉酸には人工的に合成された人工葉酸
(　モノグルタミン酸型葉酸　)

そして
野菜などから得られる天然葉酸
(　ポリグルタミン酸型葉酸　)

の2種類があります。

市販に売られている葉酸サプリメントのほとんどは人工葉酸（合成された葉酸）

バイエルのエレビット、ベルタの葉酸も人工葉酸です。自然派をうたっている葉酸サプリでも人工（合成）葉酸と天然葉酸の両方が混ざっているものがほとんどのようです。

人工葉酸は体内で高濃度になりやすいとも言われています。
妊娠後期の摂取は控えた方が良いかもしれません。

ちなみに福井薬局おすすめの国産チクゴ株クロレラ、「バイオリンク」には妊娠後期でも安心・安全な「天然の葉酸」が含まれています。

 

 

・葉酸の多い食品は何？？

焼きのり

100g中に1900μgもの葉酸が含まれる焼きのり。のり1食分は約3gですが、それだけで約60μgの葉酸が摂れます。和食メニューのプラス1品に積極的に取り入れてみてくださいね。
その他にもわかめやあおのり、こんぶなどの海藻類にも葉酸は多く含まれています。

納豆

納豆は1パックで約60μg（100g中120μg）の葉酸を摂取することができます。鉄分やカルシウムも含まれるので、妊婦さんにおすすめの食品です。

うなぎの肝
には、100gあたり380μgの葉酸が含まれています。焼くと栄養成分を失ってしまいまうので、肝吸いにして、溶け出した葉酸も一緒に摂取するのがおすすめです。
ただし、レバーやうなぎの肝には、レチノールと呼ばれるビタミンAの仲間が含まれていて、過剰摂取すると胎児に奇形・先天異常などの障害が現れるリスクが高まるので、食べ過ぎには注意してください（※3）。
モロヘイヤ
青菜類は葉酸の宝庫ですが、特にモロヘイヤがおすすめです。モロヘイヤは100g中250μgの葉酸を含んでいます。スタミナ野菜としてもおなじみですが、葉酸も豊富で、スープにすることで、水に溶け出した葉酸も余すことなく摂取できます。
葉酸の豊富な卵や、トマト・かぶなど他の野菜を加えてもいいですね。

枝豆
実は枝豆も納豆と同じ大豆で、100g中260μgの葉酸を含んでいます。さやに入っているため、ゆでたときの消失が少ないのも魅力の一つです。冷凍のえだまめをストックしておくと、さっと食べられて便利ですよ。

ほうれん草
ほうれん草は、葉酸を摂取できる野菜として代表的な食材で、生で100g中210μg、茹でても100g中110μgの葉酸を含んでいます。鉄分やβカロテンも豊富なので、おひたしにしたり、吸い物に入れたりして、食べてくださいね。

ブロッコリー

ブロッコリーは、茹でても100gあたり120μgの葉酸が含まれています。ビタミンCの含有量が豊富

かぼちゃ
茹でたかぼちゃには100gあたり75μgの葉酸が含まれていて、ビタミンEやβカロチンも豊富です。ポタージュにして冷凍しておくと、すぐに食べられて便利です。美容にも良い食材なので、肌荒れ気味の妊婦さんにおすすめの食べ物です。

いちご
洗うだけで食べられて、ビタミンCも豊富ないちごには、100g中90μgの葉酸を含んでいます。さっぱりとしているので、つわりのときでも食べやすいですね。

みかん
温州みかんには、100gあたり22μgの葉酸が含まれています。ビタミンCも豊富

バナナ
バナナには100g中26μgの葉酸が含まれています。

キウイ
キウイは、100gあたり36μgの葉酸を含んでいます。ビタミンCや食物繊維、カリウムも多く含まれているので、妊婦さんの風邪予防やむくみ解消に。

アボカド
アボガドは、100gあたり84μgの葉酸を含みます。森のバターと呼ばれるほど栄養満点で、ビタミン類やミネラル、食物繊維もたくさん含まれているので、出産後も食べたい食材です。

ほたて
動物性たんぱく質食材の中で特に葉酸が豊富なのは、ほたてです。生のほたてには、100gあたり87μgの葉酸が含まれています。グリーンアスパラも葉酸が豊富なので、ほたてとグリーンアスパラの炒め物やパスタは、葉酸をダブルで摂取できるおすすめレシピですよ。

エリンギ
エリンギは、100g中に65μgの葉酸が含んでいます。血液系のトラブルの改善に効果があるカリウムや、妊娠中に便秘の予防になる食物繊維も摂取することができます。

まいたけ
生のまいたけは、100g中に60μgの葉酸が含まれています。他にも鉄や亜鉛、ビタミンB群、ビタミンD、カリウム、食物繊維といった栄養素が含まれています。カロリーが低いのも、体重管理に気を配る妊娠中には嬉しいですね。

えのき
茹でたえのきには、100gあたり30μgの葉酸が含まれます。ビタミンB1やB2、食物繊維といった栄養素も豊富です。

 

 

・まとめ

不妊治療と赤ちゃんの障害を防ぐために、葉酸はとても大切な栄養素です。
でもとり過ぎれば過剰症があったり、妊娠後期では赤ちゃんへのアレルギーの心配が出てきました。

天然葉酸はもともと自然界にあるものなので、安全性が高いようです。
正しい知識をもって葉酸サプリメントの使用方法を考えてくださいね。

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子宝相談所で「話す＝放す」こと。
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そんな場所でありたいと思っています。
　　　　　　
福井薬局子宝相談所
日本不妊カウンセリング学会認定・不妊カウンセラー　福井牧子

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