不妊漢方の福井薬局|名古屋市南区

逆子のお話

先日、逆子のご相談がありました。
現在８カ月、間もなく９カ月に入るそうです。

 胎児は妊娠初期は子宮内で位置が定まっていませんが、妊娠7か月頃には
頭が下を向く形を取ります。しかし妊娠7か月でも3割ほどは逆子であり、
8か月で15%、9か月で6〰7％、出産時には3〰5%ほどといわれています。

ではなぜ逆子になってしまうのでしょうか？

考えられる原因として
・妊娠中なのに冷えている（妊娠中はポカポカと温かく感じる方が多い）
・食生活の乱れ

もしかしたら
妊娠前の体質も影響があるかもしれません。 キーワードは冷えです。
皆さんのお腹は温かいですか？冷たくないですか？腹巻していますか？
冷たいものを飲んでいませんか？ 冷たいものを飲むと下腹部が冷えてしまいます。

さて逆子のお話に戻ります。
お母さんの手足、お腹が冷えることにより、少しでも温かく居心地の良い場所を
求めて赤ちゃんは移動します.

人が人として生きていくためには脳の機能が重要になって来ます。その大事な
部分を守るため、少しでも温かい場所に頭を持っていき自己防衛をしているのです。
それはお母さんの骨盤内血流が悪くなっていると予測できます。
また、お腹の中で大きく成長していく中、一番大事な頭の部分が冷えて
血行が悪くなることにより、成長スピードが遅くなることも考えられる
のではないでしょうか。
赤ちゃんが安心できる居心地の良い環境を作ってあげたいですね。

その為に、お母さんの冷え対策は大切になって来ます。
もちろん食事の取り方や生活習慣も大事になって来ます。

妊娠しやすいカラダ作りと同じく
・温かい飲み物、食べ物をとりましょう（夏もですよ〰）
・腹巻や毛糸のパンツを使用しましょう
・湯たんぽしましょう
・食べ過ぎを避けましょう（子宮の炎症を促します）
・しっかり睡眠をとりましょう
・温灸をおすすめします！

・逆子に効くツボがあります。ご相談くださいね。
できるだけ9カ月に入る前までが効果が出やすいです。

 
では、逆子にはどんな危険リスクがあるかというと、、、
妊娠中では、、、 足先が子宮口の近くにあるため、早く破水する可能性
があります。 その際に破水が止まらず、赤ちゃんより先に臍帯が体外へ
出てしまう可能性があります。
臍帯脱出：臍帯が赤ちゃんより先に外に出てしまい、折れ曲がったり
圧迫されたりすることにより、
赤ちゃんへの酸素供給が貧しくなり、危険な状態になりかねません。

出産時では、、、 陣痛や出産中にかなりの体力を奪われた状態で、
肩や頭などの大きな部分が最後に出てくるため、お母さんの体力消費が
激しく母子の命が危険な状態になりかねません。
また、無事出産が終えられても通常よりも傷口が大きくなってしまい、
出血が止まり難い状態になり、お母さんの命が危険な状態になりかねません。

こういったリスクを回避するために帝王切開が選択されます。

しかし、帝王切開にも危険性があります。
赤ちゃんの助かる確率はぐっと上がりますが、母胎への危険性もぐっと
上がってしまいます。

肺塞栓症：手術後に出来た血栓が肺につまり、呼吸困難や胸痛を引き起こ
してしまいます。
出血多量：子宮にはたくさんの血管が集っており、出血量が増える危険性があります。
その他、感染・癒着など様々な事が起こる可能性があります。

 自然分娩したいと思われる方も多いと思います。けれども通常の出産であっても
何が起こるかは予想できないと言われています。
逆子での出産時のリスクは高く母子とも健康で生まれてくることは奇跡なのです。

帝王切開は、二つの命を守るためにすることなのですが、お母さんの腹部を切開
することにより、将来卵管や子宮が癒着してしまい次の妊娠が難しくなる可能性
があり、出来たら避けたい出産方法です。
 

早い段階であれば、お灸での改善の可能性があります。
お困りの方はご相談くださいね！

子供を望むカップル、女性に赤ちゃんが訪れますように。
そして今お腹の中で成長している命が今幸せでありますように。
誕生した赤ちゃんが沢山の愛に守られ健やかに育ちますように。
心より祈っております！！