不妊漢方の福井薬局|名古屋市南区

Ｑ＆Ａ⑤　流産した後の不育症の検査はするべきか？

  愛知県名古屋市南区 子宝相談 を通して
「妊娠、出産、子育てを応援したい」と願う
不妊カウンセリング学会会員、子宝カウンセラー福井牧子です

◆流産をするということは、ご夫婦にとって
本当につらいことだと思います。

次に妊娠することが怖くなったり
不安感がつのる方もいらっしゃると思います。

  

この不育症学級という本にも書かれていますが 

 

 流産率は年齢とともに向上します。
一般的には１５％くらい。10人に１人から２人の割合で
起こります。

誰にでも起こりうる頻度ですよね。

流産の６０％は染色体異常から起こります。
染色体異常と聞くと怖い感じがするかもしれませんが

男性の染色体、女性の染色体
この二つが組み合わさった時、お互いの染色体に
異常がなくても

少し短くなったり
少し長くなったり
２本のところが３本になってしまったり・・・

すると染色体のエラーが起こり、流産がおこります。

不育症学級に書かれています。

２回流産した人が何の検査、治療もしないで再度妊娠した時の
妊娠成功率は
８０～９０％

３回流産した人が何の検査、治療もしないで再度妊娠した時の
妊娠成功率は
５０～６０％

この数字はなかなかうれしい数字ですよね。

では、不育症とはどんな病態をさすのでしょうか？

一般的には2回連続した流産・死産があれば不育症と診断します。
（以前は３回以上が不育症と言われていました。
実は学会でも何回流産を繰り返すと不育症と定義するか
未だに決まっていません）

胎嚢（たいのう、赤ちゃんの袋）が見えてからの流産から数えますので
胎嚢（たいのう）確認前の化学流産は数に含めません。

 

厚生労働省の不育症のＨＰに詳しい内容が載っていました。
こちらも参考にしてくださいね。
http://fuiku.jp/index.html

Ｑ、不育症の診断で悩む女性はどれくらいいますか？
A、 正確な数字は明らかではありません。
 厚生労働科学研究班（齋藤班）の名古屋市立大学の検討では、
妊娠を経験した女性の中で3回以上の流産の経験のある方は0.9%、
2回以上の流産の経験のある方は4.2%でした。

 

ちなみに不育症の検査をした時のリスク別頻度

リスクがはっきりわかり、治療が必要な方もあるのですが
がんばって検査しても６割は原因不明・・・
というのが事実であったりします。

原因がわかった不育症の方の場合
８０％の方が治療により妊娠、出産されているという事実もあります。

 
長くなりましたが、流産後の不育症の検査はするべきか？？

私の答えは１回から２回の流産の場合はしなくても
良いかもしれないと思っています。

ただし、３回以上の流産が続いた場合検査はしてみる
べきと思います。

でも何より

検査の有無は
ご夫婦のお気持ちが落ち着くことが一番良いと思います。
ただし、原因不明の場合もある・・ということも
承知いただければと思います。

最後にお伝えしたいこと。

 

流産した赤ちゃんの魂は、
「短い期間でもいいから、ママのお腹にいさせて。」

とご夫婦を選んでくれた魂であることに、
まちがいはありません。

ごめんね。ではなく「選んでくれてありがとう」
伝えてあげてくださいね。

   
すべての不妊に悩むご夫婦を応援しています！！

最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
幸せのこうのとりが笑顔でやってくることを 心より祈っております！！

子宝カウンセラー　福井牧子